血圧には最高と最低の2種類があります。心臓が収縮して血液を送り出す時の圧力は最高となり、収縮期血圧と呼ばれています。一方、心臓が拡張して血液が心臓に戻ってくる時は最も低くなるので、最低血圧イコール拡張期血圧となります。
血圧の基準はガイドライン改定の度に厳しくなりますが、家庭で測定した時で、最高135mmHg、最低85mmHg、診察室での測定では、最高140mmHg、最低90mmHgを超えると高血圧と診断されます。正常血圧(120〜129/80mmHg未満)以上の方は生活習慣の改善が必要です。高血圧状態が続くと、動脈硬化から、脳出血、脳梗塞、大動脈瘤、心筋梗塞など血管が障害されて起こる病気のリスクが高まります。
高血圧の原因としては、塩分の摂りすぎ、肥満、過度の飲酒、ストレス、喫煙、野菜不足、運動不足など生活習慣上の問題が密接に絡んでいます。血圧を下げる薬に頼る前に、普段の生活を見直すことが大切です。